<131> #55

2010-05-20 17:16:16

神奈川県教委による、文科省発「事務連絡」の処理

テーマ:PTA
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2011.3.7追記:本記事の続報が、

<任意加入への道は遠し?>

<神奈川県教委生涯学習課からの「自動加入」のPTAにおける違法性をめぐる回答書>

等と、それに続くエントリにあります。
よろしければ、こちらもお目通しください。
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本日、担当のYさんと少しお話しできた。

ま:市区町村へは、事務連絡はどう伝えたか。

担:伝えていない。
今回の「事務連絡」には、市区町村教委に周知するよう記載されてはいない。
それに、22年度選出の団体は21年度の活動に関して表彰されるものであり、5月に新しい方針を示され6月に推薦せよ、と言われても選考の準備が間に合わない。
今年度の方針として市区町村に伝えると混乱してしまう。

まるおコメント:
「任意加入であることが優良PTA選出の前提なり」との方針は、過去の通知・通達に照らしても「当たり前のこと」を再確認しているだけであり、決して「新しい方針」などと言えるものではないのでは。
常日頃から心がけておくべきことだったのではないのか。


ま:では、今年度はなにも変更しないで、従来通り、「自動加入・強制加入」のPTAも選出するのか。

担:なにも変更していないわけではない。「調査票」の記載例から「加入率」が消えたわけだが、それを踏まえて、今回、県教委としては従来問題にしてきた「加入率と加入方法」を問うことをやめた。従来「加入方法」を聞いてきたのは加入率を問題にする場合、任意加入のPTAをより高く評価するためであり、加入率を聞かなくなれば「加入方法」も聞く必要がなくなるからだ。

まるおコメント:
「急に言われても準備が間に合わない」と言いつつ、しっかり対応するところは対応するのですね^^;。
加入率を問わないのは結構なことだと思うが、それに合わせ「加入方法」も問わなくなるのは納得できない。
これでは、「自動加入・強制加入」のPTAを従来通り、優良PTAとして表彰してしまうことになるではないか。
それどころか、以前なら「自動加入なのに表彰されている」という不適切な事実が判明するようになっていたものが、今回の県教委による変更でチェック不能となってしまう。

今回の神奈川県教委の選出方法の変更は、文科省発「事務連絡」冒頭に記されている表彰要項改正の趣旨を明らかに無視しており、のみならず改正の趣旨にむしろ逆行するものではないのか。


要綱改正の趣旨説明に関する情報は市区町村教委には一切流さず、いっぽうで、「加入率と加入方法」に関する質問は削除する。
どうやら、少なくとも今年度に関しては、「任意加入であることが表彰の前提」とする文科省の声は、「完全黙殺」のようである。


ま:来年度も「加入率・加入方法」を削除するだけの対応をするのか?

担:この対応はあくまでも今年度のもの。
今回、文科省から(任意加入に向けての)明確な方針が示されたことも確かである。また、自動加入のPTAを優良PTAとして選出するのはおかしいとの声を受けて、今回の「事務連絡」が出てきたであろうことも承知している。
昨年度より問題提起を受けている、法律上の問題、人権尊重の観点からの問題についても現在検討中だ。

と、来年度に向けてのずいぶん前向きな姿勢を感じることはできた。
神奈川県教委の今後の対応に大いに期待したいと思います。
署名活動が始まったこと、新しいブログのこと、今まさに本当にPTA問題で苦しんでいる人がいること等もお話ししたら、前向きにそして真剣に聞いてくれました。
繰り返しになるが、大いに期待したいと思う。


う~ん、それにしても、昨年度、選出されたすべてのPTAが「自動加入」だった横浜市だが、今年もな~んにも変わらないのだろうか?
いずれ、横浜市教委に問い合わせてみたい。





1 ■変わらないかも
基本、行政なんて自分が責任を取らないといけない問題はスルーですよ
慣例だとか前向きに検討するとか。。
わが子は4月から1年生です
先日の、新入生説明会で校長から
給食費、PTA会費、学年費はまとめて引き落とされるので、3月の15日までに郵便局で手続きしてください。
と言われ、地区委員長からは
必ず一人一回は役員になるはずですので、
ご協力をお願いします
とも言われました
そして横浜市の発行しているPTA冊子
(pdf印刷)では、一言も任意と言う言葉は使われず、あげく、役員が決められないのなら、じゃんけんやくじ引きを推奨するような言葉まで載っています

任意を周知せず、強制的にやらせるPTAのどこが優良なのか?ともし、わが子の学校が優良に選ばれたら抗議しますよ

2 ■Re:変わらないかも
>横浜市民さん
はじめまして。
そうですか。残念です。神奈川県教委と横浜市教委をもう少し信用していたのですがね…。

校長の不適切な対応の実例をお知らせくださり、ありがとうございます。早速、横浜市教委との交渉に使わせていただきます。
横浜では、P協の集まりと校長会において「PTAは任意加入であること」が確認されたとのことなのに、実態としては何も変わっていないということですね。

PTA冊子にも任意加入に触れられていないとのことですが、今年度から京都府教委の冊子にははっきりと任意加入であることが打ち出されています。ぜひ市民・県民のお立場からも神奈川県や横浜市に京都の例を見習うように言ってあげてくださいませ^^;。

**
任意を周知せず、強制的にやらせるPTAのどこが優良なのか?ともし、わが子の学校が優良に選ばれたら抗議しますよ
**
これも、ぜひに。
多くの声が集まれば、行政もその重い腰をあげるはずです。

3 ■Re:Re:変わらないかも
>まるおさん

早速、横浜市P連にメールを送ってみました
ここが横浜市のPの取締(?)ですよね?
電話でもよかったのですが、書面のほうが勘違いは少ないかもと思いメールにしました

内容は

新入生説明会で
PTAに関し、何も説明もなく、規約を配られることもなく、ただ会費を集める手続きはしてもらうという学校の姿勢に不信感を持った

と言う感じです

本音は、
こうなると、入退会自由以前の問題だよなぁ
人からお金を取るのに何の説明もない
それでも皆文句を言わず払うんだから
学校ってすごいなぁ
です

返事が来たら、報告します
来るかな?



4 ■Re:Re:Re:変わらないかも
>横浜市民さん
どうもです。

***
人からお金を取るのに何の説明もない
それでも皆文句を言わず払うんだから
学校ってすごいなぁ
***
ほんとうにそうですよね。
インフォームドコンセントとか、コンプライアンスとか、一般社会はどんどん法・人権を守る方向に急速に進化しているのに、教育行政の世界は…。

P連からどのような返事が返ってくるか楽しみにしております。

ちなみに、横浜市教委の話では、川島小学校の校長先生は、「PTAの入会に際しての説明は、PTAに任せている」とのことでした。
これでは、PTA側が保護者に対して何も説明していなくても通ってしまうわけで、お金の代理徴収を行う者として、大変に無責任ではないかと思いました。
(ただ、「任せてます」との発言は、私の聞き間違いの可能性もあるので、再度確認してみたいと思います。)

5 ■立ち位置
まるおさん、こんばんわ。私もこの件に関しては残念でなりません。選考に関しては非会員なので発言の自由は無いと私自身思っています。

表彰に関しては 正直、勝手にやって下さい。と感じるのですが 問題は、その権力が地域住民を脅かさないように配慮して欲しいと思います。

私の知る限り、表彰は同調圧力の強化に繋がりますから、犯罪スレスレの脅しは当然になってしまう。構図が怖いです。

ですが横浜市教委は、法的に退会者の任意を認めている。のですよね。そこに希望を見たいと思っています。現状では、(PTAは事実上・義務)に解釈されそうです。