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2009-09-04 18:59:57

続報 市教委に聞いてみた(証書の入れ物の単価、加入率、入会の意思確認の問題)

テーマ:PTA
8/10の記事、市教委に聞いてみた(証書のホルダー代等の件と、加入率、入会の意思確認の問題)の続報をお知らせしたい。

当地教育委員会教育部庶務課長のTさんにお話をうかがうことができた。
ただ残念ながら、入会の意思確認がきちんとなされているかどうかについての確認は難航(?)しているようで、約二週間後までに調べてもらうことになった。

さて、まず証書の入れ物の単価であるが、学校によりまちまちのようで、筒の場合で、安いもので250円、高いもので378円。ケースの場合は、安いもので270円、高いものだと543円とのことである。
まあ、いずれにしても珈琲一杯分。
こんなもののために、PTAに背を向けた保護者やそのお子さんが嫌な思いをする(またはしかねない)というのは、ほ・ん・と・うに馬鹿げている。
その点、公費で負担している当地教委のやり方は、すばらしい。
子ども手当てと言って、子どもひとりにつき年間に数十万円も出すくらいの余裕があるのなら、ぜひ新政権には、「公費による負担」を徹底してもらいたいものだと思う。


次に、加入率の件。
小中学校全体では、99.7%の加入率とのことである。

小学校では、10校のうち9校で100%の加入率(T_T)。
1校が一名欠で、99.8%。

一方、中学校では、5校中2校が100%。
残りの3校は全員加入ではない!
3校を加入率の低い順に見ていくと次の通り。
四中:97.2%(322世帯中313世帯加入
二中:98.7%
一中:99.4%

私がPTAの改革に関わった四中は、それなりの「成果」(?)が出ているようだ。
現在でも、「意思の確認をきちんと取る」という方針が引き継がれているようで、うれしい。
入っておられない保護者には、がんばっていただきたいと思う。

(ちなみに、当地には、小学校が10校(一小~十小)、中学校が5校(一中~五中)ある。そのうち、十小は市P連には加盟していないがPTA相当の組織があり、五中にはPTAはないが「学年委員会」という保護者組織があり、それらも「PTA」と見なしているとのこと。)


意思の確認がきちんと取れているかどうかだが、一部の学校を除くときちんとなされていないのではないかという気もしてきた。特に、小学校は、市内全世帯中、非入会は、一世帯のみだ。
調査が難航しているのも、そのせいでは…?
まあ、この点は2週間後の報告を待ちましょう。

もしも、意思確認がきちんと取られていない学校がある場合は、きちんと指導してもらう必要がある。
(その点、当地教委の教育長や事務局は、頼りになると思っている。)


なお、今回の加入率に関するデータは、昨年度末に行われた東京都教育庁によるアンケート調査によるものである。よって、都民の場合、ご自分の地域のPTA加入率を知りたいと思えば、市区町村教委に問い合わせれば、比較的簡単に答えが得られるはずです。
また、もちろん、都教育庁に問い合わせれば、都内全体の数字等、もろもろ教えてもらえるはず。
調査結果は、何らかの報告書になっているのかしら? 





1 ■公費が駄目なら...
学校行事で配るものが公費で出ないのであれば、保護者負担でやむを得ないとは思います。しかし、それを安易にしやすいようにPTAがあるようでは困りますね。あらかじめ会費を払っていると疑問を感じなくなってしまいがちなので、こういう所に会費を使わず、先生から保護者に直接説明をしていただき、『納得の上で保護者が各自払う』とした方がいいと思います。PTAなどの組織の煩わしいものから開放されたい人はきっとそう思うと思います。私自身もその一人です。

2 ■ミニマムをPTAが抑えている限り…。
繰り返しになるけど…。

ミニマムをPTAが抑えている限り、
いくら任意加入を徹底しても実体は何も変わらないのでは…。

3 ■Re:公費が駄目なら...(「全員加入」がデフォルトな体制)
>柳下玲優さん
レスが遅くなり、失礼いたしました。
「公費では賄えず、しかしどうしても必要なものなら、研修旅行代等と同様に学校が保護者に支払いを要請するべき」という案に賛成です。

そして、PTA会費から学校に対して支出するものがあるとしたら、学校全体、児童・生徒全員に対してなされるべきだと思います。
(あったりまえのことだと思うのですがね~。)

非会員の存在を無視したり、非会員のお子さんへの差別につながる、今のようなあり方(運動会の景品等も)がなぜ放置されているのか、本当に納得で行きませんね。

これ、つまりは、現状は、【「全員加入」がデフォルトな体制】なんですよね。
文科省の担当者にも、その「前提」を感じました。
しかし、それは「社会的なルール(=法令)」とは乖離した状態であることに気がつくべきだと思うのですがね。

文科省のスタンスや教育行政にも色濃く認められる、法令と実態との乖離に対する無頓着(岩波新書『日本人の法意識』でも確か指摘されていました。)。
今後、できるだけ早く克服されるべき課題だなと思っております。

いただいた話から勝手にスライドしていき、申し訳ありませんでした^_^;。

4 ■Re:ミニマムをPTAが抑えている限り…。
>里山たぬ子さん
これも、激しく同意です。
<「学級PTA論」への疑問>で自ら論じつつ、その大事なポイントがボケていたかもしれません。
ご指摘ありがとうございます。

確かに、学期の節目にある「担任の先生やクラスのお友達の親御さんと意見交換をする場」が、PTAに仕切られている(押さえられている)場合、表向き、どんなに「任意加入ですよ」となっていようが、実質は限りなく「強制」になってしまいますね。
そして、これも前にも触れられた話のような気がしますが、悪いことに、そうなると、「自分の意思で入ったのだから、会員の義務を果たすべきだ」と話が進んでいきやすくもなる。

表向き・建前としてではなく、実質としての「選択の自由」がきちんと保障されているか否か。
この点に、どこまでもこだわらないといけないということでしょうね。
(群馬の教育委員さんや仙台市のPちゃんは、「二重規範・ダブルバインド」になっていないという意味では、正直者であり、ある意味「わかりやすい」。)

市教委や文科省との今後の話し合いでも、この点(実質としての選択の自由の保障)を、胸に刻んでがんばりま~す。

5 ■「 和の精神 」を相対化する。

今まで「 和の精神 」(ムラの尊重)って言うと
絶対的に素晴らしいものであって、
批判はタブーって感じがあったけど…。

これからは
もう少し相対化(対象化)していくべきじゃないのかなぁ…。


PTAだって、和の精神があるから
全員強制加入&強制活動になってるんですよね…?

6 ■Re:「 和の精神 」を相対化する。
>里山たぬ子さん
PTAの中に身を置いた二年間、その後の主にネットでの情報収集をするにつけ、「なぜにこうもひとからげにされ、みんなで一緒になんかすることを求められなきゃいかんのか?」と思ってきました。

>PTAだって、和の精神があるから
全員強制加入&強制活動になってるんですよね…?(里山さん)

そう思います。

「和の精神」を相対化する。
もろもろの里山さんの発言の中で、一番刺さりました!^_^;

よし! これで行こう!!