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2009-12-12 17:11:12

文科省との対話(7)検討篇 係長氏のスタンスを問う①

テーマ:PTA
「文科省との対話(7)「優良」PTA選考をめぐる係長氏からの回答(12/3)」のつづきです。

「自動加入」のPTAを「優良PTA」に選出することの問題をめぐって、文科省PTA担当のM係長と話し合っているが、一点、どうにも納得がいかないところが出てきた。

それは、M係長が、

「任意か否かはPTAの根本に関わる微妙な問題だから、『自動加入』をやめさせるべく動くことは難しい。」

と言っていることだ。

同じ説明は、前回の10月の話し合い(「文科省との対話(5)報告編②係長氏と(その2)」)でも出てきているので、ちょっと口が滑ったというレベルのことではなく、これが現時点での係長氏の確たるスタンスということになるだろう。

しかしながら、これは、過去の文部省の通知・通達を一係長が、「勝手」な判断で曲げていることにならないのだろうか?
過去の通知・通達(昭和23,29,42年)において、PTAへの加入が任意であることは明確にうたわれている(このことはM係長もその部下であるS氏もはっきりと認めている)。

でありながら、現場の係長がなぜその通知・通達に逸脱する判断を示せるのだろうか?
非常に疑問である。

当方が前回の話し合いで、通知・通達に照らし、「自動加入」のPTAを「優良PTA」の選出から外すよう求めたところ、M係長は、

「通知・通達は法律的な決定事項ではない(だから、難しい)。」

と述べた。

では、問いたい。

文部科学省PTA担当の職員であるあなたに対する規制力も、その通知・通達は持たないのか?

と。

言葉を換えて言えば、文科省のPTA担当職員としてのあなたは、既定の通知・通達を無視したスタンスを取りうるのか?と。

既定の通知・通達において「結論が出ている」ことを、「結論が出ていない」かのごときスタンスをとることが許されるのだろうか?
ほんとうに疑問である。

PTAの実態が、通知・通達から逸脱していることは確かであろう。
しかし、PTAを管轄する官庁の職員は、実態にではなく、官庁の示した方針に極力沿って行動することが求められるのではないのか。


当方は、なにも、「自動加入」のPTAを取り締まってくれと、(少なくとも今は)言っているのではない。
「自動加入」のPTAを「優良PTA」として文部科学大臣の名で表彰するのはやめてほしいと言っているだけなのである。


なお、今回の議論は、M係長の「PTAの現状には私も問題を感じているが、一係、一係長にできることは限られており、審議会等の判断を待たなくてはならない。」との発言に触発されまとめたものです。

「判断を待つ」もなにも、判断はすでに下されているのではないのですか!?