<81> #4

2009-12-12 18:36:12

文科省との対話(7)検討篇 係長氏のスタンスを問う②

テーマ:PTA
「自動加入」のPTAを「優良PTA」からはじくことは難しいとする根拠として、文科省のM係長があげた説明には、

選考に際しては活動のありようが重視される。

というものがあった。
これと同じことは、神奈川県教委の優良PTA選出担当であるY氏も述べている。
(「総合的に判断している。その一項目(「自動加入」であること-まるお注)のみではじかれるものではないと考えている。選考基準でも活動内容が重視されている。」)


では、聞きたい。
あなた方が活動のありようを重視し、組織のありようを無視する根拠はどこにあるのか?
と。


「優良PTA表彰要項(文部科学大臣決定)」には、ちゃんと組織のありようをチェックするように書かれているではないか。違いますか?

どうぞ、↓をご覧ください。

平成21年度優良PTA表彰要項(文部科学大臣決定)

そこには、拙ブログで何度もとりあげた「1 趣旨」につづき、「2 選考基準」があるわけだが、その冒頭には、

組織、運営及び活動について、次に掲げる要件を満たす団体であること。

とあり、大きく(1)組織・運営と(2)活動に分かたれ、その下にそれぞれ小項目が並んでいる。

文部科学大臣決定の「表彰要項」を見る限り、組織のあり方、運営の仕方も満たされていなくてはならないとはっきりと述べられているわけである。
「(1)組織・運営」に関する小項目の冒頭は、「ア 組織がよく整備されていること」である。
幽霊組織や強制的に人を駆り集めた組織なら、たとえ加入率100%であろうと、「組織がよく整備されている」ことにはならないことは言うまでもないだろう。


文科省のM係長と神奈川県教委のY氏に問いたい。
「優良PTA表彰要項(文部科学大臣決定)」のどこをどう読めば、「活動のありようを重視して、組織のありようは無視してよい。」と読めるのか。
それはあなた方が、いわば勝手に「やってしまっている」だけではないのでしょうか?
その行政行為に「根拠」はあるのですか?

ややことばが過ぎたかもしれません。それは謝ります。
しかしながら、次年度以降も、自動加入のPTAを優良PTAに選出なさると言うなら、ぜひその「根拠」をお示しいただきたいと思います。

ことは、憲法で保障された国民の自由権に関わる問題であり、ぜひ公務員として適切なご判断をされることを期待しています。





1 ■お世話になってます…
 拙ブログの12月7日のエントリでもご紹介させていただいたのですが、行き詰る攻防戦で頭が下がります。

 全員加入で活発なPTAって、病気の人や介護のある人、仕事を持つ人、PTAの趣旨に賛同できない人なども全て一からげにし勝ちなんですけどね。
 PTAに違和感を持つ人は、ちょっとのことも我慢せずに、全員が文科省に直訴しないといけないのかしらん?発言小町などでも、PTAで苦しんでいる人の声と、間違った認識で“平等に参加すべし”という声が沢山拾えますけれどもね。

 とりあえず、『文科省のサイトにPTAは任意参加の団体です』と書いて欲しいですよね。事実なのですし、直接的な指導でもないですから、きっと簡単なことですよね。

 お疲れになっていらっしゃると思います。どうぞ、ご自愛くださいませ。

2 ■こちらこそお世話になってます
>とまてさん
御ブログにてご紹介いただき、恐縮しております<(_ _)>。

>PTAに違和感を持つ人は、ちょっとのことも我慢せずに、全員が文科省に直訴しないといけないのかしらん?

これは、必要かもと思います。
読売の記事で取り上げられていた「保護者の苦情が殺到する」という話に、どうも彼らは?と思っているようなのです。
つまり、「殺到なんてしていないけど…」と。

文科省の担当者が「PTAは任意参加の団体」という大前提を、「微妙な問題」と述べている。
これは、ほんとうにゆゆしき事態だと思っています。

3 ■無題
「 微妙な問題 」というよりも…、
「 優良PTAは実体に即して選出されている。 」
ということなのでは…?

・タテマエ … 民主主義
・実体 … 全体主義

4 ■エビデンスとしての日本語
>里山たぬ子さん
文科大臣より表彰された全国120の優良PTAを調べてみたら、おそらくその大部分は「非任意加入」でしょうね。
そして、今のところ、文科省と神奈川県教委は、今後も「自動加入」のPTAを優良PTAとして選出しますが、何か?
とおっしゃる・・・。

「任意性」・「主体性」・「個人の自由」が、この国では軽く軽く扱われているわけです。
これは「微妙」でも何でもなく、明々白々ですよね。
その意味で、PTA問題はこの国の実態が「個人主義」ならぬ「全体主義」であることのわかりやす~いエビデンスと言えるでしょうね。

これからは、PTA問題により明確になってきた「この国のかたち」を日本語の方面からも検証していきたいと思っています。

>皆様
よろしくです。