2009-10-20 17:58:42
文科省との対話(5)報告編②係長氏と(その2)
テーマ:PTA
<係・局を超えての対応を要望>
次の二つの理由により、初等中等教育局とも連携し、対全国的に事態の解決に取り組むよう求めた。
①仙台市の小学校に見られるように、新入生の保護者が学校のホームページ等により「全員が会員です」と『騙ら』れ、現実に全員参加体制になっているという問題は、PTA会員内部の問題ではなく、保護者が学校当局、教育行政からどのように扱われているのかの問題でもある。また、PTAの行為に不法性が認められた場合、学校管理者としての校長等の責任も問われてしかるべきだ。
②[文科省との対話(4)報告篇②]の後半部分でも指摘しているように、「全員加入体制」は、ごくごく一部の学校において例外的に取られているものではなく、全国的に見られる「社会問題」なのである。
その後、新たに京都市、静岡市で全市的に「全員加入体制」がとられている疑いがあることも判明している(京都市教委PTAハンドブック、静岡市P連ホームページ)。
※朝顔さん、とまてさん、情報ありがとうございます。
また、露骨な全員加入体制をとっているのは一部とも言えるかもしれないが、実質的な全員加入体制なら、ほとんどすべての学校がそうである。
係長氏も個人的にはご納得いただける点が多々あったようだ。
係長氏の返答は、次のようなものであった。
「係としても社会教育課の話題にのっていくよう働きかける。
初等中等教育局とも連携して動くことができないか検討してはみる。
いっせいにどの程度できるか? 初中にも話してみたいと思う。
ただ、どこまでやることができるかは、正直申し上げて、なんとも言えない。」
それに対しては、
「もしも動けないと言うなら、その法的根拠、もしくは国民(特には、保護者。その中でも多くの母親)が納得のできる説明をお願いします。それができないなら、『不作為の責任』の問題も出てくると思う。」と述べておいた。
<「全員加入体制」発覚校に対する処分ないしは指導の問題>
横浜市から神奈川県に推薦された9団体すべてが市の調査に対して「任意加入方式」ではなく「全員加入方式」であると答えていること、神奈川県から国に推薦されている7団体中4団体が「全員加入方式」であると県の調査に対して答えていることが発覚している。(市教委、県教委に確認済み。)
このような団体を文科省として優良PTAとして表彰するのは、いかがなものか?
「不良PTA」を文科大臣の名で表彰していいのか?
横浜市教委・神奈川県教委には厳重注意を行うよう、お願いした。
すると、な、なんと!「それも難しい。」とおっしゃるのだ。
なぜかと言うに、「『任意加入』という根本に関わることだから。」だと言う。
その「『根本部分』に軽々には踏み込めない。」と。
なんという欺瞞だろう。
一方で「PTAは任意団体ですから。」と指導を拒否しておいて、他方で「任意か否かは根本に関わる微妙な問題。」とおっしゃる。
係長氏は、言った。
「根本(任意加入)に関わることだけに、文科省として明確な方針を打ち出すことは難しい面もある。」と。
「任意加入団体だと再三強調されていることと矛盾するではないか。
任意加入団体であることを一方で大前提におき「指導はできない」としつつ、一方で、「任意かどうかは根本に関わる微妙な問題。」だなんて、どう考えても説明が破綻していませんか!この欺瞞はなんなのでしょう!!」
とやや興奮しながら述べた。
この点についても、係長氏から反論はなかった・・。
<係長氏との対話のまとめ>
PTA担当者として、係長氏もPTAの問題は分かりすぎるくらい分かっておられるようだ。しかし、「事務方として、一係長としてできることは限られる」と。その日、何度も強調されたように思う。
そのお立場も分からないでもないが、ことは人権問題であり、こんな無茶苦茶がまかり通ることは国益にだって適うとは思えない。また、特に心身に深くダメージを受けてきた(また現に受けている)多くの保護者(ほとんどが母親)の存在を考えた時、当方も、それで引き下がるわけにはいかない。
前回のとりあえずのご報告篇でも紹介した、三つの要求を提示し、今月いっぱいまでにご返答をいただくことになった。
①PTA担当部局と初等中等教育局とが連携しての「PTA全員加入体制」是正に向けた全国的な働きかけ。
②神奈川県教育委員会に対しての厳重注意。(できれば、「優良PTA」の表彰取り消しを行ってほしいくらいです!)
③優良PTAの選出基準に次年度以降は、「適切な入会方法を取っていること」の一文を入れる。
この項、[文科省との対話(6)係長氏にPTAの違法性を問う]に続きます。
補遺
任意団体に対して文科省が指示・指導はできないと係長氏は言われる。仮にその言い分を認めるとしても、「優良PTA」表彰制度等を活用しての「誘導」なら十分に可能のはずだ。
何と言っても表彰をしているのは文科省であり、その担当は社会教育課地域学習支援係なのだから。
選考基準や調査項目として、入会や活動の任意性を問うようにすればいいだけなのだ。
それだけで、PTAの全員参加体制は大幅にかつ急速に改まるはずだ。
(県レベル、市レベルの表彰に及ぼす文科省の選考基準の影響も無視できない。)
補遺2
それにしても…、
係長氏との対話によりPTAの「欺瞞の構造」(建前:任意・実態:強制)がはっきりと露呈した。
その欺瞞を解消し、保護者と学校とのあるべき連携のあり方が、それこそ根本的に考えられるべき時期にあるように思うのだ。
しかも、可及的速やかに。
次の二つの理由により、初等中等教育局とも連携し、対全国的に事態の解決に取り組むよう求めた。
①仙台市の小学校に見られるように、新入生の保護者が学校のホームページ等により「全員が会員です」と『騙ら』れ、現実に全員参加体制になっているという問題は、PTA会員内部の問題ではなく、保護者が学校当局、教育行政からどのように扱われているのかの問題でもある。また、PTAの行為に不法性が認められた場合、学校管理者としての校長等の責任も問われてしかるべきだ。
②[文科省との対話(4)報告篇②]の後半部分でも指摘しているように、「全員加入体制」は、ごくごく一部の学校において例外的に取られているものではなく、全国的に見られる「社会問題」なのである。
その後、新たに京都市、静岡市で全市的に「全員加入体制」がとられている疑いがあることも判明している(京都市教委PTAハンドブック、静岡市P連ホームページ)。
※朝顔さん、とまてさん、情報ありがとうございます。
また、露骨な全員加入体制をとっているのは一部とも言えるかもしれないが、実質的な全員加入体制なら、ほとんどすべての学校がそうである。
係長氏も個人的にはご納得いただける点が多々あったようだ。
係長氏の返答は、次のようなものであった。
「係としても社会教育課の話題にのっていくよう働きかける。
初等中等教育局とも連携して動くことができないか検討してはみる。
いっせいにどの程度できるか? 初中にも話してみたいと思う。
ただ、どこまでやることができるかは、正直申し上げて、なんとも言えない。」
それに対しては、
「もしも動けないと言うなら、その法的根拠、もしくは国民(特には、保護者。その中でも多くの母親)が納得のできる説明をお願いします。それができないなら、『不作為の責任』の問題も出てくると思う。」と述べておいた。
<「全員加入体制」発覚校に対する処分ないしは指導の問題>
横浜市から神奈川県に推薦された9団体すべてが市の調査に対して「任意加入方式」ではなく「全員加入方式」であると答えていること、神奈川県から国に推薦されている7団体中4団体が「全員加入方式」であると県の調査に対して答えていることが発覚している。(市教委、県教委に確認済み。)
このような団体を文科省として優良PTAとして表彰するのは、いかがなものか?
「不良PTA」を文科大臣の名で表彰していいのか?
横浜市教委・神奈川県教委には厳重注意を行うよう、お願いした。
すると、な、なんと!「それも難しい。」とおっしゃるのだ。
なぜかと言うに、「『任意加入』という根本に関わることだから。」だと言う。
その「『根本部分』に軽々には踏み込めない。」と。
なんという欺瞞だろう。
一方で「PTAは任意団体ですから。」と指導を拒否しておいて、他方で「任意か否かは根本に関わる微妙な問題。」とおっしゃる。
係長氏は、言った。
「根本(任意加入)に関わることだけに、文科省として明確な方針を打ち出すことは難しい面もある。」と。
「任意加入団体だと再三強調されていることと矛盾するではないか。
任意加入団体であることを一方で大前提におき「指導はできない」としつつ、一方で、「任意かどうかは根本に関わる微妙な問題。」だなんて、どう考えても説明が破綻していませんか!この欺瞞はなんなのでしょう!!」
とやや興奮しながら述べた。
この点についても、係長氏から反論はなかった・・。
<係長氏との対話のまとめ>
PTA担当者として、係長氏もPTAの問題は分かりすぎるくらい分かっておられるようだ。しかし、「事務方として、一係長としてできることは限られる」と。その日、何度も強調されたように思う。
そのお立場も分からないでもないが、ことは人権問題であり、こんな無茶苦茶がまかり通ることは国益にだって適うとは思えない。また、特に心身に深くダメージを受けてきた(また現に受けている)多くの保護者(ほとんどが母親)の存在を考えた時、当方も、それで引き下がるわけにはいかない。
前回のとりあえずのご報告篇でも紹介した、三つの要求を提示し、今月いっぱいまでにご返答をいただくことになった。
①PTA担当部局と初等中等教育局とが連携しての「PTA全員加入体制」是正に向けた全国的な働きかけ。
②神奈川県教育委員会に対しての厳重注意。(できれば、「優良PTA」の表彰取り消しを行ってほしいくらいです!)
③優良PTAの選出基準に次年度以降は、「適切な入会方法を取っていること」の一文を入れる。
この項、[文科省との対話(6)係長氏にPTAの違法性を問う]に続きます。
補遺
任意団体に対して文科省が指示・指導はできないと係長氏は言われる。仮にその言い分を認めるとしても、「優良PTA」表彰制度等を活用しての「誘導」なら十分に可能のはずだ。
何と言っても表彰をしているのは文科省であり、その担当は社会教育課地域学習支援係なのだから。
選考基準や調査項目として、入会や活動の任意性を問うようにすればいいだけなのだ。
それだけで、PTAの全員参加体制は大幅にかつ急速に改まるはずだ。
(県レベル、市レベルの表彰に及ぼす文科省の選考基準の影響も無視できない。)
補遺2
それにしても…、
係長氏との対話によりPTAの「欺瞞の構造」(建前:任意・実態:強制)がはっきりと露呈した。
その欺瞞を解消し、保護者と学校とのあるべき連携のあり方が、それこそ根本的に考えられるべき時期にあるように思うのだ。
しかも、可及的速やかに。
3 ■また一歩、前進ですね!
まるおさん、いつもお疲れ様です!
また一歩前進されましたね。
捕遺、ご提案ごもっともです。一番簡単な対処法かと思われます。
わたし的には、大変ですが、PTAの自動加入が社会問題化しているいま、文科省には、実態把握の調査をするなり、おそらく蓄積されているはずの保護者の相談事例をひもとくなりの対処をして頂きたいと思います。
また一歩前進されましたね。
捕遺、ご提案ごもっともです。一番簡単な対処法かと思われます。
わたし的には、大変ですが、PTAの自動加入が社会問題化しているいま、文科省には、実態把握の調査をするなり、おそらく蓄積されているはずの保護者の相談事例をひもとくなりの対処をして頂きたいと思います。
猫紫紺 2009-10-22 17:13:37 >>このコメントに返信
4 ■コメント、ありがとうございます。
>柳下さん
>「個人的には同意する部分が多い」などど、おっしゃっていないで議論を早急に進めていただきたいと思います。
確かに、現状では、全体に対しては、何もしておられませんからね。(←誤解ですか?)
優良PTA表彰などで、焚きつけるだけ焚きつけておいて…。
>猫紫紺さん
>文科省には、実態把握の調査をするなり、おそらく蓄積されているはずの保護者の相談事例をひもとくなりの対処をして頂きたいと思います。
大大大賛成です。
>「個人的には同意する部分が多い」などど、おっしゃっていないで議論を早急に進めていただきたいと思います。
確かに、現状では、全体に対しては、何もしておられませんからね。(←誤解ですか?)
優良PTA表彰などで、焚きつけるだけ焚きつけておいて…。
>猫紫紺さん
>文科省には、実態把握の調査をするなり、おそらく蓄積されているはずの保護者の相談事例をひもとくなりの対処をして頂きたいと思います。
大大大賛成です。
「あくまでも任意の団体なのだから」の文科省の係長さんのお考えに疑問を抱いております。あくまでも任意でしかない団体になぜに貴重な税金が補助金として渡っているのか。なぜに国がきちんとした明確な活動方針を打ち出せない物に税金をかけるのか。優良PTAの表彰式そのものにも税金が使われていると思うのです。出席する文科省の人も税金で出張費等が出ているのでは、と思います。『ただの市社会教育団体』の為に。『任意団体でしかない』と言いつづけるのであれば、即刻この団体に税金を使うことはやめていただきたいと切に願います。「個人的には同意する部分が多い」などど、おっしゃっていないで議論を早急に進めていただきたいと思います。