<37> #21

2009-08-28 20:49:19

文科省との対話(2) う~ん…

テーマ:PTA

担当者が出張されていたので、今日の話し合いとなった。

<文科省から市P連への申し入れの件>
・卒業式における生徒差別が懸念される平城東中学については、奈良市のP連に連絡を入れようとしているが、つながらない。次回の話し合い(7~10日後)までにはなんとかしたいとのこと。

・学校のホームページ上で、「保護者は全員PTAに入らなくてはいけない」と断言している仙台市立八木山小学校の件は、仙台市P連の事務局長さんに話を入れてくれたとのこと。
しかし、これも残念ながらすっきりとした話にはなっていない。

私の言い分を伝えてくれたところ、「市P連では各学校に対して、『全校加入してください。』と言っている。そのスタイルが『単P→保護者』においてとられたのではないか。」というのが、事務局長から最初にあった説明のようだ。
(失礼ながら、私には「は~?」の説明だ…。)
文科省担当者が「『全校加入』というのは強制ですか?」と聞くと、「強制ではない。入ってない学校もある。」とのこと。
「ということは、『原則、全校加入』ですよね。」と問うと、「そうだ。」とのこと。

仙台市のP連では、「保護者は、(原則)全員加入」という方針のようだ。
※原則にカッコをつけた↑のは、文科省の担当者に言われて初めて意識されたとも取れるからだ。
Pちゃんの発言は「その方針の下に出たものだと思うが、誤解を招いてしまうだろう。」と事務局長も言っていたとのこと。
しかし、具体的にどう動くという話しにはならなかったようなのだ。
当方(まるお)から話があれば、八木山小にどういう意図で書いたのか問い合わせてくれる、とのことだったが、
「どういう意図も何も、書かれていることが不法でしょう。」と述べておいた。
は~。

ところで、電話を切った後思ったのは、この『原則、全員加入』という概念も、曲者だな~ということ。
ひょっとしたら(いや、ひょっとしなくても)文科省は、

「強制はできないが、原則全員加入」

という方向に持って行きたいのかもしれない(というよりも、すでにそうしていると言うべきか)。
しかし、もしそのようなことを考えているのならば、「原則全員加入」とすることの法的な根拠は何なのか?と問いたい。
PTAにまつわる不法行為の是正を要求すると、彼らは、ことあるごとに法を持ち出すような気がする。
「法をはみ出すことは、1ミリたりともできません。」と。
それはそれでいい。それなら、法的な根拠に基づかない、国民のコントロールはやめてくれ!と言いたい。

法に基づかぬ国民の教導

このあたりに、まだまだお上意識が感じられるような気がするのだ。
は~。

以下は、前回問い合わせた質問への返答。
【質問1】(質問は、文科省との対話(0)にあります。以下、同じ。)
「事例が把握できていないので、現時点ではどうこう動けない。」とのこと。
問題のあるケース(十分な入会の意思確認なし+学校による会費徴収)をご存知の方は、当ブログなり、文科省まで情報をお願いいたします。
「十分な入会の意思確認なし+学校による会費徴収」というケースがあれば、それは指導の対象になると思うとのことだった。
私の把握している限りでは、上の二つの条件を満たしている学校は、ありそうだが、今のところない。)

なお、当方の3年前の問い合わせへの対応については、当時の担当者が現在文科省の外に出ているので、確認はしていないとのこと。

【質問2】
現在日Pが夏休みのため未確認。次回の話し合いまでには聞いておいてくれるとのこと。

【質問3】
担当部局は、生涯学習政策局の政策課。
「PTAを必須不可欠のものとするものだ」という当方の主張に対しては一定の理解を示してくれたものの、「これは、文科省の方針というものではなく、一つの提言であり、政策はそれを下に文科省が考える」とのこと。
学校や教委の学校運営への影響力については、あるようなないような曖昧な返事だった気がする。今度、もう一度聞いてみたい。
なにか情報をお持ちの方は、ご指導よろしくお願いいたします。

【質問4】
「他国の保護者組織との比較は、文科省として一切していない。」とのこと。
これはある程度予想できたこととは言え、驚きである。
生涯学習政策局の仕事内容の筆頭として次のようなことが書かれているのに…。
*****
教育改革を推進するため、基本的な政策の企画・立案、国内外の教育に関する調査、教育の情報化に関する政策を進めています。http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki2/002/001.htm
*****

この半世紀以上、文科省(文部省)は、他国との比較は一切なしで、日本型PTAの種をまき、水をやり、どっさりと肥やしを与えてきたことになる!
国際化を子ども達や国民に求める前にまずは自らが国際化すべきではないのか^_^;
それはなにも他国の真似をしろということではなく、他国の現状を知り、自らの姿を相対化、客体化する必要があるだろうということだ。
そういう意味でも、カワバタさんのブログでのニュージーランドのPTA報告は貴重な情報だと思う。(担当者にもぜひ読むように伝えておきました。)

なお、文科省担当者が個人的にネットを使って調べてくれたところ、イギリスには子どもが学校に入ると全員会員になるPTAがある学校もあるようである。ただし、役員が「空席」になる場合もあり、掲示板に「役員募集」の張り紙が出るそうである。
そこには、日本のPTAのような役職の強要はないと言えそうだ。

【質問5】
もうかなり前のことであり、指導をしたかどうかは把握していない。
誤解を招く発言であることは確か。
原稿の段階で文科省が事前にチェックすることはない。
事後ではあるが、今後は注意深く見て行きたい。
「こういう意見があるので、今後は書き方に十分注意してほしい」と日Pに対して申し入れるとのこと。
これは、一定の成果か(?)。


今回、新たな質問として、日PやP連の事務局長の「選出母体」について聞いてみた。
日P事務局長については、現在の事務局長は文科省出身とのこと。歴代、文科省の出身か?と聞いたところ、次回までに確認しておいてくれるとのこと。
地方のP連の事務局長は、きちんと調査したわけではないが、「校長経験者が多い」と聞いているとのことだった。

全国にあまたいる地方のP連の事務局長の人件費の総額は相当なもののはずである。
この人件費の出所は? 会費? 税金? その両方?
そもそも、いったいいくらくらい支払われているのか?
この方達は、PTAの入会の自由化にはきっと反対されるでしょうね…。
元校長だとすると、影響力も大きいでしょう。
下種の勘ぐりと言われるかもしれないが、こういう勢力の存在も無視できないと思う。

このあたりも、今後調べてみたい。

(明日から、三日間、実家に帰ります。ネット落ちしますので、よろしくお願いいたします。)

追記
八木山小の件を話しているときに、文科省の担当者が(個人の考えだがと断った上で)
「今の体制にも問題はあると思うが、PTAへの加入が本当に自由になった場合、学校への保護者の協力や家庭教育の支援という観点から新たな問題が起る可能性も考える必要があるのではないか…。」と述べていた。
言いたいことはいろいろとあるがそれは措き、今後の考察の材料として記しておく。




1 ■この国はそういう風になっている。

文科省もやっぱりダメっぽいね…。

でも…。

この国のしくみが分かって、もれは
少し楽になったよ…。     うん。

2 ■まるおさん、お疲れ様です。
まさに「う~ん」ですね。疲れます。
ご質問1に対する文科省大臣(Sさん)回答について、私の事例を御承知のはずですので、どうされるのか、週明けに質問してみます。

質問3について、私は「提言誘導の証拠」として「学校自主評価制導入」の経緯を挙げております。政策である以上、当然影響力を持つのであり、これが地行法49条における文科省と地方行政の関係というべきだと思います。
曖昧な返事に突っ込みを入れたい、です。

質問5について、公益認定をし事務を所管するのであれば、その「申し入れ」とやらは当然のことと考えます。

大分追い詰めてきたようですね。
本当にお疲れ様です。


3 ■鈍感っ!
まるお様
先日は、私のコメントも文科省の方にご紹介下さったようで、ありがとうございました。
文科省って、子どもの人権に対して鈍感ですね。
私としては、不法性はともかく、卑怯度では奈良の生徒差別の方が段違いに酷いと思っています。
なにしろ大人の問題で、責のない子どもに嫌な思いをさせようとしているのですから。
しかも、それを「子どもの健全育成」と謳う親が集団で行う点が恐ろしいです。
これは大人による、特定の子どもに対する集団イジメ以外の何者でもありません。

卒業式で会員と非会員の区別をつけたいなら親を区別するのが相当です。
記念品が渡されるルートがを作れば渡さなくて良いというなら、
「PTAに入らないなら、おたくの子どもさんは運動会で記念品もらえなくてもいいんですね。」
というような、非入会者に対する脅しも文科省は肯定するんでしょうか。


また、仙台市だけではないと思いますが、以下も仙台市のPTAです。
http://www.nishitagashou-pta.net/wakuwaku/h19waku.htm
曰く、『お子さんの小学校入学と同時に、保護者の皆さんは「PTA会員」になります。』

PTAって良いですよねー。
学校で子どもに出鱈目なお手紙渡せば、毎年自動的に会員が補充され、
学費と一緒に会費を引落しで会費集めの手間もなし。
学校はPTAという特定団体に便宜を供与しすぎているのではないでしょうかね。

私の参加してる学校ボランティアは毎年参加者をきちんと募って組織してるんですが、
入学と同時にボラ自動入会ですと通知の手紙を出しても良いなら、やってみたい気が。(笑)


4 ■Re:鈍感っ!
>朝顔さん
横入り失礼致します。

いつも切れ味の良いご意見を拝見し、参考にさせて頂いております。

私が「違法だ!違法だ!」と騒ぐことには訳があるのです。
行政との交渉においては「不法性」の追求が効果的なのです。
感情論では「全体の総意か?」という言葉で返されます。
法律を持ち出すことで、大人気ない、堅苦しさを感ずるようでしたら本意ではありません。
行政との交渉術ということでご理解頂けたら幸いです。

5 ■タテマエの議論 と ホンネの議論
「日本は民主主義の国(近代国家)である。」
ということを前提にした タテマエの議論 ではなくて、
「日本は全体主義の国(村社会)である。」
ということを前提にした ホンネの議論 を始めたほうが
いいんじゃないかなぁ…。

そのほうが現実的で建設的な感じがするけどな…。

6 ■Re:タテマエの議論 と ホンネの議論
>里山たぬ子さん
ですので、「日Pに対する通知なり、報告相談なりを行い、日Pから全国連合体経由で各単Pに配信するなど、穏便に済ませる方法があるでしょう。私は、その経過が解ればいいのであって、結論を急いでいる訳ではない。あくまでも行政主導若しくは自主的に改善して欲しい。」と申し上げております。
これが落としどころ、と心得ておるつもりです。
違法性の追求は、国家賠償まで発展する可能性があり、なかなか認めないであろうことは理解しているつもりですから、落しどころがなければいけません。

7 ■「 穏便に済ませる 」のには賛成だけど…。
PTAのあり方とは・・さんへ。

「 穏便に済ませる 」のには賛成だけど…。

でも…、
それには 規範意識 が変わらないとうまくいかないよね…?

まずはやっぱり…、
文科省の規範教育を見直すべきじゃないのかなぁ…。

8 ■Re:「 穏便に済ませる 」のには賛成だけど…。
>里山たぬ子さん

「行政主導による是正」の場合、文科省や地方自治体、日P以下は、今までの歴史、政策を否定することとなるのではないのでしょうか。

これは「規範意識 が変わる」ことだと思うのですが・・。

消費者契約法の遵守とは、PTAにおける自由な入退会の保障となります。
教材費の問題なども、教育予算の確保に向けた動きとなるはずで、すでにその傾向が見られます。

良い方に変わることを信じませう。


9 ■どつかれさまです!
まるおさん、大プッシュどつかれさまです!('-^*)/
いかにも官僚答弁。は~・・。言の葉の約束をしても、抜け道があちこちに見えます。意見のすりあわせが出来たところは、実行をぜひして頂きたいです。
【質問3】への情報ですが、『官報』に通達を載せるだけで、文科省は学校や教委に影響を及ぼすことができるはずです。
【質問4】他国のPTAの実態調査と、日本型PTAの比較、ぜひしていただきたいです。しかも急いで欲しい。
【質問5】大の大人が、まるで「よそのおじさんに叱られるから、電車では静かにしなさい」と子供に意味のない注意をしているようです。問題は、書き方ではなく、日Pの思想・体質なのに。

◆追記について
これは、実はわたし自身も感じています。任意加入が徹底すれば、当然、新たな問題が起こるでしょう。
「家庭教育」が叫ばれている昨今、危惧もももっともだと感じますが、PTAに、その役を担わせるのは不可能です。PTAは関係なく、学校 から 保護者 へのメッセージを発信すればいいことです。問題があれば、個別にすくい取る体制が出来ているのではありませんか?スクールカウンセラーの常任化、など、PTAを巻き込まなくても出来ることはたくさんあるはずです。
なぜなら、不況で暮らしが厳しくなっている昨今、余裕がないところに只奉仕を求めているから人権感覚が麻痺する状況になるのです。
また、高学歴になるほど、勉強のための勉強をしてきた人物が増え、他人の痛みがわからないひとが増える傾向があるとききました。人権感覚が麻痺しているから、保護者を無理矢理束ねる発想が出てくるのではないでしょうか。わたしたちは、ただ文句を言っているのではないのです。ひとりひとり、生きて、人生があり、考えて、行動している人間なのです。政策を決定する方は、現場に足を運んで、当事者の痛みを感じてください。あるいは、当事者を政策決定の場に参加させてください。


10 ■PTAの強制加入は教育基本法に抵触するのでは
 まるおさん、本当にお疲れさまです。

『この学校はPTAには全員参加です』としてしまうことについて考えてたのですが、教育基本法の第二章 教育の実施に関する基本
の第五条 4の
【国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については授業料を徴収しない。】に抵触するのではないかと思いました。

 参加の協力をお願いするのでなく、入会する事になっている、とすると、
『では、入会をして会費を納めないとつまり、お金を出さないと授業を受けられない』との判断が出来ます。あれ、では、PTAの会費ってこの学校さんは無料なのかしらと思い、ホームページにお邪魔しました。そうしましたら、しっかり毎月の会費の金額が明示されておりました。
 こういった学校は全国にたくさんあるかもしれないなとは思いますが...。おかしいですね。

11 ■きのうの補足・訂正です…。

・ 「 穏便に済ませる 」という言葉について。


「 穏便に済ませる 」というのは、
「 社会的な混乱を避ける 」というニュアンスで使っていました。

「 曖昧にする 」とか「 お茶を濁す 」という意味ではありません…^^;

12 ■Re:PTAの強制加入は教育基本法に抵触するのでは
>柳下玲優さん
散々迷ったのですが、横入りさせて下さい。
その判断は間違いだと思います。
あくまでも「義務教育」に関する規程ですので、社会教育は関係ないのではないのでしょうか。

学校側がPTA入会について案内することは(これが行政行為として、社会教育法上)問題があるように考えますが、本稿でもありますように、官僚の言う「家庭教育や社会教育の推進の為の学校からの情報発信」だとすると、致し方ないのかもしれません。
但し、強制的表現は頂けません。改めさせませう。

13 ■みんなで一緒に死ぬ覚悟…? (おまけ)

ばたやんさんのブログを見てて
なんとなく思ったんだけど…。


ムラ社会にしがみつく人たちは
みんなで一緒に死ぬつもりなのかもしれないね…。 ( 一億玉砕? )

14 ■Re:みんなで一緒に死ぬ覚悟…? (おまけ)
>里山たぬ子さん
過去に一度だけ書き込みを行った者の責任(?)として、私も注目しております。
どうもヤケクソ気味のようで、ヒトゴトながら心配です。
”若さ”でしょうか、私には出来ません。(あまり変わらないと思いますが・・)
それにしても、最近の書き込みはいただけませんね。

15 ■ん…・?

PTAのあり方とは・・さんへ。

・ ムラ社会にしがみつく人たち … 自民党関係の人たち
    …っていうニュアンスだったんだけど…。


警察に相談するとか…、
しかるべき手段を取るのはいいんじゃない…?

16 ■Re:ん…・?
>里山たぬ子さん
警察に相談したりして(←そう理解できる説明があった)「がんばってるな」と思う反面、あり方さんご指摘のように、私も、「泥沼化」してしまっていると言うか、もう少し穏便にできんのかな~、とも思っています。

17 ■う~ん…、確かに…。

「 中で変えるのは無理。 」
っていうのを実証しているような感じもする…。


やっぱり…、
PTAには関わらないのが一番、って感じかな…。

18 ■無題

なんか八つ墓村みたいになってきたね…。

村八分にした祟りじゃ~、みたいな。 (?)

19 ■Re:無題
>里山たぬ子さん
う~ん。
昨日までの研精パトロール隊長が「刃物」をちらつかせるなんて、なんともはやです。
ご自分では「冗談」のおつもりかもしれませんが、保護者や子どもの不安にもっともっと敏感であるべきだと思います。

一方、彼がPTAのためにそれこそ身を粉にして働いていたこと、さらには、これはとても重要だと思うのですが、それまでの人が「まあ世の中こんなもの」と放置してきた「無理強いの構造」を真剣になんとかしようとした結果の「暴発」だったことも忘れてはいけないと思っています。

今彼と対立している人たちや学校関係者の方々には、そのことをよく考えてほしいなと思います。

20 ■無題

ばたやんさん、PTAを
正式に退会できたみたいだね…。

いろいろあったけど…、
この部分は快挙じゃないかな…。


てか…、あのぐらい騒がないと
退会を認めてもらえないとか…?

そう言えば…、
川端さんだって外国に行っちゃったし…。


( ばたやんさんのブログにリンクしてあります )
  ↓

21 ■ばたやんとそのお子さんも迫害
>里山たぬ子さん
***
>通行人さん
まったく同じ状況です。
実際に「退会するとお子さんはバザーにも参加できなくなる」と露骨に脅しをかけられました。
こんなPTAなんて要らない・・・・・
(9.10のばたやんさんのコメント←ばたやんブログでの)
***

ばたやんさんの振る舞いには問題もあったとは思うけど、その背景の一つには、こんなこともあったということですね。

バザーに参加できませんよ!
運動会でお子さんがさびしい思いをしますよ!
お友達ができなくなりますよ!

こんなPTAならいらない!!

と、私も強く思います。