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2011-12-26 17:31:12

第37回仙台市教育課題研究発表会・「入退会自由なPTAを求めて」に参加

テーマ:PTA
平成23年度 第37回仙台市教育課題研究発表会
・「入退会自由なPTAを求めて」


聞きに行くことにしました。

発表者は、「寺岡小 保護者」。


それにしても、この研究発表会、「市教委主催」と言ってもそんなに的外れではないと思うのですが(?)、そのような発表会で、

「入退会自由なPTAを求めて」

という発表がなされること、まさに画期的だと思います。

横浜市においてのように、「PTAは任意参加です」と一方で認めつつ、でも実質的な全員参加体制は維持しようとする、ダブルスタンダード・ダブルバインドな動きが見られるなか、非常にうれしく、心強い動きです。


今年は、東京都羽村市において、はせひら耕三市議が市内のPTAの強制的加入の実態を議会で問題にしてくれています。
http://todoct.blog85.fc2.com/blog-entry-4829.html

そして、(議会の問題提起とは直接的な関係はないようですが)市内のある小学校で退会者が急増するという動きもあるようです↓。

***
任意なのに、退会がどうしてモンスター扱いされるのかよくわかりませんが、市内でもある学校で退会が急増している学校があると聞いていますが、別にそうした扱いは受けてないと聞いています
<はせひら耕三の掲示板> 投稿者:はせひら耕三 投稿日:2011年12月21日(水)13時23分51秒
***

PTA改革と言えば、らいらぱぱの関わっている岡山の小学校におけるPTA入退会自由化がすでにあります。
http://ghost.kyouiku.main.jp/

また、岡山に続き、札幌でも注目すべき動きが見られます。札幌のある小学校では、今年度よりPTA会長自らが先頭に立って、入退会自由なPTAに向けての模索が始まっています
(<~シングルパパはPTA会長~>
http://blog.livedoor.jp/moepapa516-pta/)。


日本のPTA史において、2011年は、入退会の自由化の動きが明確な形をとった年と位置づけられるのではないでしょうか。


とにもかくにも、明日の発表、とても楽しみです。
どんな感じだったか、いずれご報告もしたいと思っています。

それと、年末年始は、横浜市教委との一連のやりとりをもう一度整理し、懲りずにまた問いかけて見たいと思っています(これまでの質問よりも長文になる予定)。




1 ■楽しんでいらしてください!
まるおさん視点のご報告をとても楽しみにしている1人です。

退会者の続出は、個々の意志を尊重している点で、喜ばしいと考えています。しかし、会費返金請求発生した場合を考えると心配です。
「任意加入と知っていたら入会しなかったので、今まで払った会費は全額返してください。」
「一子一役を義務と思っていたので職場復帰を一年延ばして役員やりました。任意と知っていたら役員はやらずに職場復帰していたし、役員できない人を団体が求めていないのならば最初から入会しなかったです。勤続年数で年金額も違いますし…慰謝料払ってください。」

子供の非行を止める保証、教員の休職を防ぐ保証、保護者が病まない保証はない為、非入会や退会を選択するのは当たり前だと痛感した1年でした。

2 ■Re:楽しんでいらしてください!
>千葉市民さん
コメント、ありがとうございます。
とても楽しく有意義な仙台行でした。

近々にご報告したいと思っています。
いやあ、ご報告したいこと山盛り状態です。

発表会の質疑応答の中でも問題にされている方がいましたが(「デムパ」さん)、PTAや学校・教委は法的な問題に鈍感すぎますね。

3 ■勉強になります
まるおさん、今年はお世話になりました。

勉強になりました。公教育とは言え
やはり宗教と政治が色濃くからんでいるのですね。(私自身・どちらにも属してないのですが)
もし、学術・研究として洗い出すのなら、人事背景のデータも取る必要があるのではないでしょうか。

青葉区在住の知人に問い合わせて、色々と理解できました。

仙台は、確かに(周知)はされているようです。

しかし、ある学校では、本部役員全員がほぼ同じ政治派閥だった事例もあるそうです。

4 ■お疲れさまでした!
>まるおさん

御ブログを初めて拝見し、すぐに連絡帳へ「こちらの小学校のPTAは任意団体ですか?」と書いたこと、まるで昨日のことのようです。

実は入学前説明会(学校主催、学校長のご挨拶もありました)でPTAから「保護者と教員の全員が会員」という主旨の書面が入学予定児童の全保護者に配られていました。翌日子供に持たせた連絡帳に「はい。任意団体です。」とクラス担任教員(地方公務員)が返事を書かれるのに1分かからないと思っておりましたが、担任教員からいただいたお返事は「貴重な御意見ありがとうございます。本校PTAについては、顧問管理職(PTA副会長)から電話で説明させていただきます。」でした。管理職の先生から自宅に電話があり「任意団体です。」と回答をいただきましたが、電話(自治体教育施設の通信費)は「市民の税金」が支えています。

続報楽しみにしております!

5 ■Re:勉強になります
>OTさん
こちらこそです。

現時点では、PTA問題は、特定の宗教や政治団体のもう一段奥にある、日本の文化と深くかかわる問題のように思っています。
つまり、山本七平氏の言う「日本教」の帰結ではないかと。

とはいえ、問題にされているようなケースについてもアンテナを張っておく必要もあるのかなと感じています。

ともあれ、よいお年を!